SHINeeは永遠の少年かもしれない
SHINeeといえば何でしょう。
弟、多分、世間一般ではそういうイメージだと思います。
時には大人っぽい曲もこなす彼らですが、それでも、揺らがないイメージです。
一方で、すでにメンバーの全員が少年というより青年という年齢ではあります。
2016年現在、オニュさんもそろそろ兵役が見えてくるような年齢になりました。
でも、やっぱりSHINeeは揺らがない。
彼らはきっと、ずっと弟であり、少年であるのです。
どうしてそう思うのか。
今回はおしゃれでコンテンポラリーなSHINeeの少年的な部分について考えてみたいと思います。
まず、彼らは弟的なコンセプトでデビューしました。
SHINee 샤이니_Replay(누난 너무 예뻐)_MUSIC VIDEO
ぬなのむいえっぽ~
お姉さんはとても綺麗だ、と年上の女性への恋を語っています。
SHINee=少年という構図はこの頃からあまりぶれていないと思います。
いや、ファンの方なら、そんなことないという方もいらっしゃるかもしれません。
確かに、軍服にスモーキーメイクでかっこいい曲を歌ってたこともありましたね。
SHINee 샤이니_Everybody_Music Video
キーくんが横笛を吹くジェスチャーをしているシーンがあったのがお分かりいただけただろうか。
日本語版の歌詞でははっきりと『笛の音』の歌詞が出てきますね。
なんとなく歌詞を要約すると夜に笛の音で起きてみんなで自由になろうよ、という感じです。
思い出しませんか、ハーメルンの笛吹き。
笛吹きの男が、子供たちを連れて行ってしまうあれです。
歌詞にも幾つかありますが、心の中で少年少女であることへの肯定が語られています。
そして、Viewです。
ひえええかっこいい。
ちなみにこのMVの考察は
こちらのブログがとても面白いので、ぜひどうぞ。
さて、Viewはとてもおしゃれな曲ですね。
サウンドもさながら、ジョンヒョンの書く詩はとても美しい。
センシティブな比喩表現に溢れ、『愛』という言葉を一度も使わず雄弁に愛を語っています。
衣装は、なんていうか、ズボンの裾を靴下にしまうのはどうなのか……
いや、そこは個人の感覚だし、文化の違いもあるから……ある、よね……?
とにかく、衣装はとても少年的です。
彼らは年齢的に言えば青年ですが、似合わないなんてことはありません。
実際それがとてもセンシティブな表現と相まって、瑞々しい空気感を演出しています。
これこそがSHINeeだと思わせる何かが、そこにはあると思いませんか。
おそらく、『弟』『少年』というのは事務所から与えられたコンセプトだったでしょう。
でも、SHINeeも少しずつ成長し成熟していきます。
いつまでも少年ではありません。
それは変えられないし、むしろ歓迎するべきことです。
その状況の中で、彼らは与えられたコンセプトをうまく自分たちの今に落とし込んでいると思います。
時には大人のように振る舞いながらも、時には心の中の無邪気さ、素直な感受性、自由であることを肯定してくれる。
その少年的な部分は、一種のノスタルジックとして、特異な空気感として私たちに鮮烈な印象を残していくのではないでしょうか。
参考記事