曲の構成から見るK-POPとJ-POPと時々洋楽
今回は、ポップスの基本構成の比較からK-POPについて考えてみたいと思います。
少ない知識とフィーリングで語っていきますので、鵜呑みにしないようお願い致します。
また、間違った知識が混じっていた場合、そっとお知らせいただければ幸いです。
まずはJ-POPから。
基本的に
Aメロ
↓
Bメロ
↓
サビ
↓
Aメロ
↓
Bメロ
↓
サビ
↓
大サビ
↓
サビ
の構成が多いようです。
Aメロで静かめに始まって、Bメロでいくぞいくぞって引っ張って、サビでカタルシスを与え、大サビでさらにためて最後の大サビでトドメを刺す的な構成です。
初めに聴衆を引き込むために頭サビも多いですね。
全体的に、いいからサビを聞け!って感じですね。
Superflyだぜかっこいいぜ!
Superfly「黒い雫」(フジテレビ系水10ドラマ「無痛〜診える眼〜」主題歌)Music Video
セクシーでいながら、迫力のあるボーカルが最高です。
めっちゃくちゃ激しい曲じゃないのに、この盛り上がりゾクゾクする。
具体的には、淡々としたAメロから忍び寄るようなBメロ、盛り上げたサビの佳境の四つ打ちドラムでさらに盛り上げてますね。
一方、洋楽(一括りにするべきではありませんが、ここでは主に英米ポップス、ロック)はサビの概念が薄いです。
ビートルズやプレスリーの曲を聞いていてどこがサビかな?って思ったことありませんか。
曲の構成が日本に比べて自由です。
もちろん、盛り上がりもあるし、お、今だ!という瞬間もある。
でも、サビに向けて盛り上げて盛り上げてサビどーん!みたいな日本のポップスとは違いを感じることが多い気がします。
俺たちのぽっちゃり歌姫、メーガン・トレイナー。女の子はこのくらいでもいいんだよ。
Meghan Trainor - All About That Bass
曲もMVもレトロで可愛いですね。
全てがパステルカラーって感じ。
指を鳴らしたくなるようなこのテンポが気持ちいい納得のヒット曲。
曲はほとんど一定のテンションで続いていきます。
なんとなく洋楽との違いがわかってもらえたと思います。
そしてK-POはPといえば、J-POPに近い構成になっていることも多いように思います。
大サビの部分、あるいは全体にラップが入りったりするのは特徴的ですね。
この、とりあえずラップ入れたい構成は韓国独特のものだと思います。
日本にはラップの入るポップスは多くはないし、パッと聴き違うじゃねーかと思うかもしれません。
でも、根底の部分は同じです。
サビを盛り上げるために他がある、サビどーん!構成です。
MAMAMOOの曲を見てみましょうか。
洋楽代表にレトロな曲をあげたので、こちらも合わせてレトロな雰囲気の曲を。
こちらはどちらかというとジャズ路線ですね。
サビに入ってからグイグイ押し上げてくるこの感じ、かっこいい。
サビの最後に入るムンビョルのラップがとてもクールです。
もともと、ポップス以前、日本での大衆音楽は歌謡曲でした。
韓国でも、似たようなトロットと呼ばれる音楽が存在しています。
歌謡曲とトロットの共通性などは論じれば色々と意見も出てくることと思いますが、私は詳しくもないしきちんと聞いていないので今度ちゃんと聞いてみたいと思います。
さて、話がずれましたが、ルーツの似ている音楽が、近い立地で成長したわけですから、似た部分があって当然なのかもしれません。
私たちにK-POPが与えてくれる安心感、聴きやすさはこう言った共通性からくるものなのかもしれません。
一方で洋楽的なサビと平歌がなだらかな曲もあります。
こうした曲が日本より多い背景には、K-POPのグローバル戦略があります。
これから、洋楽の影響を受けた曲がK-POPシーンには増えていくかもしれません。
SISTARを聞いてみよう。
ヘルシーな色気が大変可愛いです。
良い尻だ。
サビらしき部分も平歌らしきもノリノリ、最後までノリノリ!
どちらかというと洋楽的ですね。
洋楽にも明確なサビが存在する曲は多いですし、少数派ではありますが日本にも明確なサビの存在しない曲もあります。
何事も一概に言えないと思いますし、音楽のボーダーラインは確実に薄れていると思います。
どんどんとボーダレスな、自由な音楽が広がるのが一番ですよね。
ユーザーも形にとらわれず自由に楽しめるようになりたいものです。
じゃあ、何のための記事だったのかって思いました?
うん、私も思った。